Abstract
マスクを用いて口元を隠し,黙声認識技術を用いることで,周囲に悟られることなく電子機器の操作が可能になる.本研究では,従来の黙声認識技術よりも手軽に使用できる手法として,能動的音響センシングを用いる.本手法では,左右どちらかの耳の周辺に取り付けた圧電ブザーと圧電マイクを用いて,口の形状を認識する.まず,圧電ブザーを肌に密着させ,20kHz~48kHz の掃引信号で振動させる.次に,同様に密着させた圧電マイクによって,伝搬してきた信号を測定し,信号の周波数伝達特性を得る.最後に,SVM を用いて周波数伝達特性を識別することで,使用者の口の形状を認識する.本研究では,4 人の実験協力者を対象とした実験によって,5 種類の母音の口の形状の認識精度を調査した.
Presentation
Information
Book Title
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2022-HCI-200
Number
33
Date
Pages
1-6
Citation
Copied!
永山晃誠,高田崚介, 能動的音響センシングを用いた黙声認識の検証, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2022-HCI-200巻, 33号, 6 pages