Abstract
本研究では,耳の周辺に取り付けた2枚の圧電素子を用いて,母音発話時の口の形状と,「口を閉じた状態」を併せた6つの口形状を認識する手法を提案する.図1に示す圧電素子は小型かつ軽量であるため,ヘッドホンのようなウェアラブルデバイスのイヤーパッド部分に搭載でき,目立たない.
提案手法では,まず耳の1cm程度前の皮膚に貼り付けた圧電素子から20kHz~48kHzで直線的に遷移する掃引信号を再生し,皮膚を振動させ,耳たぶの1cm程度下に貼り付けた圧電素子を用いて,皮膚を伝播してきた振動を計測する.取得した計測値に対して高速フーリエ変換を行うことで周波数特性を得る.口の形状によって周波数特性が変化する現象を利用し,サポートベクタマシンにより,発話時の口形状を認識する.
図2に示すような構成でプロトタイプを作製し,8人の実験協力者に対して実験を行ったところ,6つの口形状を約 90%で識別できた.
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Book Title
第10回サイレント音声認識ワークショップ
Volume
アブストラクト集は非公開
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永山晃誠,高田崚介,尾山匡浩, アクティブ音響センシングを用いた無発声母音認識, 第10回サイレント音声認識ワークショップ, アブストラクト集は非公開巻, 号,