学位論文

スマートフォン背面の3Dプリント可能な静電容量方式タッチパッドの研究

田村 敢太
BoD背面タッチジェスチャ入力インタフェース
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Abstract

近年,スマートフォンが普及している.スマートフォンを片手で使用する場合,手のひらと4本の指でスマートフォンを支え,親指でタッチパネルを操作する都合上,ディスプレイの一部が親指で隠 れるというオクルージョン問題や,背面にインタフェースがなにも無いことから,スマートフォンを支える4本の指が有効活用されていない問題がある.そのため,スマートフォン背面を有効活用するために,背面にインタフェースを追加するBack-of-DeviceInteractionについての研究が行われてきた.本研究では,スマートフォン背面にインタフェースとして,バッテリレスのタッチパッドを追加する手法を提案する.本手法では,背面のタッチパッドとスマートフォンがBLE通信により接続され,背面へのタッチ操作によってマウスの様にカーソルやクリック操作ができるため,オクルージョン問題が起こらない.タッチパッドには,3Dプリンタで印刷できる導電性素材を用いた静電容量方式のセンサを使用し, 指の動きをトラッキングしやすいタッチパッドの形状を調べた. 本手法は,静電容量方式タッチディスプレイ表面の電界を用いたエネルギハーベスティング技術によってタッチパッドヘ電力を供給するため,バッテリレスにて,スマートフォンの操作を拡張するこ とができる.

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Book Title

神戸高専卒業論文集

Volume

2022

Number

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-

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田村 敢太, スマートフォン背面の3Dプリント可能な静電容量方式タッチパッドの研究, 神戸高専卒業論文集, 2022巻, 号,